「大使館応援ツアー 2020」オンライン報告会を行います


3月後半、核兵器廃絶日本NGO連絡会は、
核兵器禁止条約への批准を求め、被爆者や若者が在京大使館を訪問する取り組みを行いました。最終的に7か国の訪問が実現しました。(訪問順に、インドネシア、モンゴル、アルジェリア、ザンビア、ジンバブエ、コモロ連合、東ティモール。)

 

このツアーには有志メンバーとして、約10人の高校生・大学生が加わっていました。彼らが、面会した大使らとどのような対話をし、何を学んだのか。そして、その経験を通して、核兵器禁止条約の早期発効と、核兵器のない世界の実現のために、今何ができるのか。それをみなさんに共有するため、ツアー報告会をオンラインで開催します!

参加された被爆者のみなさんにも、感想をお話しいただきます。

なお、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の川崎哲国際運営委員にも登壇いただきます。*このイベントは、どなたでもご参加可能です。


オンライン報告会概要
日時:4月27日(月) 17:00~19:00
方法:オンライン(zoom使用)*PC・スマホなどにzoomアプリのダウンロードをお願いします。
主催:遠藤あかり、高橋悠太(連絡会事務局スタッフ)
協力:核兵器廃絶日本NGO連絡会
お問い合わせ:nuclear.abolition.japan@gmail.com
         090-6577-4119(高橋携帯)

こちらから、前日までに事前申し込みをお願いします。(イベント開始までに、zoomの参加用URLをお送りします)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe-3DNYlOo1Kb9Wn9ROxl5HHCiBdxHyWdV-Dk9Cgz99O3VN9w/viewform

報告者プロフィール
〇遠藤あかり
明治大学法学部4年
核兵器廃絶日本NGO連絡会 事務局スタッフ

〇高橋悠太
慶応義塾大学法学部2年
核兵器廃絶日本NGO連絡会 事務局スタッフ / 「カクワカ広島」共同代表

〇その他、ツアーに関わった高校生・大学生

〇一緒に訪問した被爆者のみなさん

〇川崎哲
核兵器廃絶日本NGO連絡会 共同世話人
ピースボート共同代表 / ICAN国際運営委員


大使館応援ツアー2020 ~めざせ核兵器禁止条約発効~とは
https://nuclearabolitionjpn.wordpress.com/2020/03/01/embassy_visit_2020_tpnw/
*各国の訪問レポートも上記ページからご覧いただけます。


核兵器禁止条約の現状
核兵器禁止条約の発効には50カ国の批准が必要ですが、4月9日現在で36カ国が批准を済ませ、あと14カ国というところまで来ました。(先月20日にナミビア共和国が36カ国目の批准国となりました。)

大使館応援ツアー2020レポート:東ティモール大使館(7ヵ国目)

3月27日午後、東京都千代田区にある駐日東ティモール民主共和国大使館を、大学生など4名で訪問いたしました(新型コロナウィルスの感染拡大により、被爆者の方には大事をとってご遠慮いただきました)。

東ティモールは、国土全体が南半球に位置するアジアで唯一の国であり、2002年にインドネシアから独立しました。核兵器禁止条約の交渉会議に参加し、採択に賛成しました。翌年(2018年)の核兵器廃絶国際デー(9月26日)の日に署名しましたが、まだ批准はしていません。

迎えて下さったのは、着任したばかりのイリディオ・シメネス・ダ・コスタ(ILIDIO Ximenes da Costa)大使です。まず、長崎出身の中村涼香さん(上智大学)が被爆者である祖母のことを語りました。また、被爆者の方々の苦しみが一人一人異なるものであり、だからこそ、それぞれの悲しみや抱えてきた痛みを丁寧に次世代に共有していきたいと決意を述べました。そのうえで、核兵器禁止条約は被爆者にとって大きな光であり、一刻も早く発効するために東ティモールにも批准してほしいと要請しました。これに対して、大使は「批准には時間がかかるだろうが、今日のことを本国の政府に伝え、プッシュすることを約束する」とお話下さいました。

また、私からは、先月参加した「ICANパリフォーラム」など、核兵器廃絶のために行っている活動を紹介しました。大使は非常に関心を寄せ、幼い頃に戦争でお父様を亡くされた経験を語られ、「広島・長崎と同じように東ティモールも争いで多くの苦しみを負ってきた。真剣に平和を追求していきたい。両地も訪れたい」とおっしゃいました。東ティモールでは、独立に至るまでに多くの市民の命が失われており、その記憶を持つ大使の言葉には、平和への強い思いが感じられました。最後に、「悲しく悪い歴史から目を背けず、過去に学ぶべきであると思っている。一緒に未来のために動いていこう」とのお言葉を頂きました。また、大使は、ICANのバッジも付けてくださいました。これからも、しっかりと知識をつけた上で、若者として積極的にactionを起こしていきたいと思いました。

2週間にわたり展開してきました「大使館応援ツアー2020 ~めざせ核兵器禁止条約発効~」は、これが最後の大使館訪問となりました。受け入れてくださった大使館関係者の皆様、このプロジェクトにご賛同いただき、NGO連絡会のブログやSNSなどに関心を寄せてくださった皆様に心から感謝いたします。

(立教大学 布川仁美)

大使館応援ツアー2020レポート:コモロ連合名誉領事館(6ヵ国目)

3月26日午後、東京都港区にある在東京コモロ連合名誉領事館を被爆者の田中煕巳さん(日本原水爆被害者団体協議会代表委員)と濱住治郎さん(同事務局次長)、大学生など6名で訪問しました。コモロ連合は、アフリカ大陸とマダガスカルの間に位置する複数の小さな島々で構成される国で、日本に大使館を置くかわりにSTEMCELL株式会社の代表取締役の松岡孝明さんが名誉領事として就任し、その役割を担っています

コモロ連合は核兵器禁止条約の採択時には欠席しましたが、その後、即座に署名(2017年9月20日)しました。しかし、まだ批准には至っておりません。

今回は、STEMCELL株式会社の社員でフランス人のアルノ・ルシャ(Arnaud Lechat)名誉領事館総務部長が対応して下さいました。彼は、一刻も早く核兵器を廃絶する必要があるとして、核兵器禁止条約の批准を求める被爆者の話を真摯に受け止められていました。また、3月20日にナミビアがオンラインで核兵器禁止条約を批准したことにも強い関心を示され、本国の外務大臣に積極的にアプローチすることを表明されました。

対応してくださったルシャさんは、日常的に外務大臣らとコンタクトをとられているそうで、首都モロニとの情報共有の体制が整っていることから批准に向けた大きな可能性があると感じました。被爆者の方々が願う核兵器禁止条約の発効を、1日でも早く実現するために行動し続けたいと思いました。

(上智大学 中村涼香)

大使館応援ツアー2020レポート:ジンバブエ大使館(5ヵ国目)

326日午前、東京都港区にある駐日ジンバブエ共和国大使館を、長崎の被爆者の田中熙巳さん(日本原水爆被害者団体協議会代表委員)、広島の被爆者の濱住治郎さん(同事務局次長) 、大学生、通訳の5名で訪問いたしました。ジンバブエは壮大な風景と様々な野生生物で知られるアフリカ南部の内陸国で、南アフリカと国境を接しています。

ジンバブエは、核兵器禁止条約の採択には賛成したものの、署名、批准には至っておりません。

今回お会いしたタイタス・メリスワ・ジョナサン・アブ-バスツ(Titus Mehliswa Jonathan ABU-BASUTU)大使は、長崎や広島を訪問されたこともあり、核兵器の恐ろしさや核兵器がもたらす影響について、被爆者の方々の話を真摯に聞いてくださいました。大使はかつて軍隊に所属されていたこともあり、核兵器の危険性を深く理解しているとおっしゃっていました。そして、ジンバブエとしても条約に署名、批准の可能性があること、これからも条約発効のために協力していきたいと前向きな姿勢で話されました。

大使は新型コロナウイルスの拡大を挙げ、「医者や医療が充実している環境でもこれほどの苦しみをもたらし、救われない命がたくさんある。『人類の苦しみ』という点で、私にとっては、核兵器とコロナウイルスは似ている」と話されていました。

最後に大使は、「私達が、ジンバブエと日本の懸け橋になれたら」ともおっしゃっていました。その温かい言葉に心を動かされました。新型コロナウイルスの拡大から、世界中で毎日たくさんの命が奪われ、苦しみが広がっています。そのような状況だからこそ、今、私達一人一人に何が出来るのか、そして何をすべきなのかを深く考えさせられる貴重な訪問になりました。

(明治大学 前島芳美)